Minor Records JP

drums and recording

Destroyer / Kiss

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アートとしても生ける題材=キッス。デビューから10年にわたり素顔を隠し、設定通りのキャラクターを演じ続けた彼らが、最高に頑張っていた頃の傑作。

おそらく元々ミュージシャンとしての技量は持ち合わせていなかったと思われる。その意味では一足早くパンキッシュ。プロデューサー=ボブ・エズリンの強制的指導と策略により荒削りな演奏は隙間を埋められ、差し替えられ。こんなにも整ったロックアルバムに仕上がった。

商業的にロックを生産する作業はその後一般化するので、今ではロックの性根を意識することは少ない。コスチューム、化粧、役作り、キャラグッズ、ドラマ、映画、アニメ、CMなどなど、異国の少年少女の心を虜にしたキッス。まんまと乗せられていたことは大きくなってから知るのだが、子供の頃に受けた衝撃は今も彼らを養っている。

いろいろいわくのあるキッスストーリー。その後の素顔さらしは、いくら大人の事情でもやっちゃいけないことだったと、今でも思う。化粧は替えずに「なかのひと」を替えるくらいの芸当をし続け、世を欺き通すことができなかった80年代が恨めしい。

彼らが罪に気づくのは2000年。ピータークリスとは別人のエリックシンガーがCATマンのメイクで登場してから。今ではスペースマンだってトミーセイヤーだし。体格の違いとか動きの違いくらいは許容できるさ。というわけで、ジーンとポールの後任も今から決めておくがよろしい。

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アナタハサイコー(本文とは関係ありません)。